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健康診断実習 [にこにこ]

先週は、健康診断実習だった。

学生の集団健康診断にかかわり経験を積む。
希望者で、某小学校の集団健康診断に行った人もいたので、
5日間のうち、2日間は別科生半数であった。

普段、
別科生のなかで、比較的わたしはおとなしい。
遠慮しているわけではないが、
やはり、若い力に圧倒されているのだろう。
ところが、集団健康診断ともなると別人。
「水を得た魚」といったところか。


専門学校あるいは看護大学を出たばかり、
いわゆる新卒チームは、
教室内とは随分ちがった、緊張した面持ち。
それまでも、さまざまな臨床実習をこなしてきているはずだが、
この表情。
臨床実習のあり方が問われるのか。

おばさん学生、ばりばり挨拶し、
余計なことを言っては、受診者の冷たい笑いを勝ち取る。
実はこれは魂胆があって、
少しでもリラックスしてもらい、良いデータを出そうとしている。
如実に表れるのは、血圧。笑ってから測った血圧は落ち着いている。

「あーっ、身長縮んでる。」と叫び声。
今は、身長と体重を一度に自動的に機械が測ってしまう。
すかさず、おばさんチェック。
「踵つけて、手は体の脇、あごしっかり引いて、はい笑って」
「笑うの関係なくね・・・あーっ、伸びた」
「ほーら、おばさんの言うこと聞いといて良かったでしょ」
などと言いながら、楽しい雰囲気にするようこころがけた。

健康診断が楽しみだ、という人はあまりいないようだ。
でも、なぜなのか。
疾病の早期発見や、統計的な対策のための重要な行事なのに。
せめてひとつ、笑いをとりながら思う。
「来年も来るのよ。無理しちゃだめだよ。」

楽しい実習もあっという間に終わり、
おばさんはまた、若さに圧倒されたおろおろキャラに戻ったが、
何だか、以前より、
話しかけてくれるクラスメイトが増えたように感じる。
それは、
私の良さを引き出してくれた、受診者ひとりひとりのおかげであろう。

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ryang

こんばんは
やはり現場はどれだけの人を相手にしてきたか?腕の見せ所であり楽しみですね(^^)にしにしさんのいつもと違う一面に触れて学生さんたちも学びになったでしょうね(^-^)v
by ryang (2011-05-17 23:04) 

にしにし

ryangさん、ありがとうございます。レスが遅くてごめんなさい。
いやぁ楽しかったですね。一度にこんなに多くの大学生や院生に接するなんて一生に一度でしょう。中には明らかに私より年上の学生もおられて、モチベーションが高まりました。
弱虫のくせに、業務となるとどうしてこうpushpushな性格へと豹変するのか、困ったもんです。
by にしにし (2011-05-29 16:49) 

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